MeCA l Media Culture in Asia: A Transnational Platform
couch, TRACING SITES, video installation, 2017-
Photo by Ryohei Tomita
Norimichi Hirakawa, datum, installation, 2017
Photo by Ryohei Tomita
Photo: Jun Yokoyama
“BORDERING PRACTICE” (MeCA | Media Culture in Asia: A Transnational Platform)
Date: February 9, 2018 Venue: WWWX, Tokyo
Artists: tofubeats, KimoKal, Meishi Smile, Ryan Hemsworth, Meuko! Meuko!, PARKGOLF, similarobjects
Program Director: tomad (Organizer, DJ, Head of Maltine Records)
Stage Visual: huez
Co-organizer: The Japan Founration Asia CenterPhoto: Jun Yokoyama
“BORDERING PRACTICE” (MeCA | Media Culture in Asia: A Transnational Platform)
Date: February 9, 2018 Venue: WWWX, Tokyo
Artists: tofubeats, KimoKal, Meishi Smile, Ryan Hemsworth, Meuko! Meuko!, PARKGOLF, similarobjects
Program Director: tomad (Organizer, DJ, Head of Maltine Records)
Stage Visual: huez
Co-organizer: The Japan Founration Asia Center
アジアからメディアカルチャーを総合的に発信する国内初のプラットフォーム
インターネット以降の新たな芸術文化の創造・発信を目指し、アジアのメディアカルチャーを紹介する総合イベント「MeCA l Media Culture in Asia: A Transnational Platform」(通称ミーカ)を 2018年2月9日から18日の10日間開催しました。
MeCA では、いままさに急速な発展を続けるアジアのクリエイティブシーンに注目し、展覧会、音楽プログラムをはじめ、ワークショップやトーク、国際シンポジウムなどを通じ、アジアにおける次世代間の交流・協働を促進。デジタルテクノロジーの創造性をアート、音楽、教育などから見つめる日本初の総合イベントとして、常に新しい文化を発信してきた原宿・表参道・渋谷エリアで展開し、グローバルシーンに深く根ざしたプラットフォームを創出しました。
展覧会「self-relexivity: Thinking Media and Digital articulations」
メディアを思考すること、テクノロジ―で表現すること――。情報化社会のただ中に生きる私たちにとって、テクノロジーを活用することと同様に、そのメカニズムを知ることも不可欠になりつつあります。メディア文化における創造性を多角的に紹介する本展では、メディアテクノロジーを表現手法とし、自然、歴史、文化、社会に普遍的な問いを投げかけ、既存のメディアを再解釈する8 作品を紹介します。これらの作品は、山口市にあるアートセンター・山口情報芸術センター[YCAM]の委嘱作品の巡回、フィリピンのWSKフェスティバル、日仏の文化事業デジタル・ショック、Biennale Nemo、Scopitone等の推薦により、全作品が東京初公開となります。本展の出展作品からは、自然界の物質と、データや解像度と人間の本質に迫ろうとする探求や、既存の表現領域を交錯し、情報化社会とアートそれ自体への自省的な眼差しが感じられます。メディアテクノロジ―を通じ、思考と創造が結実したこれらの作品群からは、単純なスペクタクルではなく、メディアと私たちの関わりをもう一度問い直し、複雑化する“現在(now)”を“参照(reference)”する手掛かりが見つかるはずです。時代のテクノロジ―とともに変容を続ける「メディアアート」。その形式は、これまでの歴史がそうであったように、 作品自体が問い続け、過去と現在、社会と個人、メディアとアートの関係によってそれぞれに解釈されるものです。本展では、変化しゆくこの都市に、そして情報化によって変質する社会に対し、メディアを介した新たな発想で応答することを試みます。
出展アーティスト
坂本龍一+高谷史郎[日本]
平川紀道[日本]
Guillaume Marmin and Philippe Gordiani[フランス]
couch[日本]
Bani Haykal[シンガポール]
Tad Ermitaño[フィリピン]
Kawita Vatanajyankur[タイ]
Studio The Future[オランダ]
会期
2月9日(金)〜18日(日)
開場時間
11:00〜20:00
※最終日18日(日)は17:00まで
※11日(日)は表参道ヒルズ会場のみ18:00まで
入場料(全て税込)
MeCAチケット〔展覧会チケット〕
一日券(ワンデイチケット) 1,000円 再入場はできません
全日券(オールデイパス) 1,800円 会期中何度でも入場可
本券の提示で、表参道ヒルズ スペース オー、ラフォーレミュージアム原宿の展覧会を鑑賞できます。
本券を提示すると入場当日に開催するトークイベント(Red Bull Studios Tokyo)、ギャラリートーク(表参道ヒルズ スペース オー)に参加できます。
一部プログラムは、別途事前予約が必要です。
※中学生以下は入場料無料
関連イベント
■ギャラリートーク
会場:表参道ヒルズ スペース オー
2月10日(土)
13:00-14:00 Studio The Future(参加アーティスト、ラフォーレミュージアム原宿展示作品《Film Fiat Lux》 )
17:00-18:00 Kawita Vatanajyankur(参加アーティスト、ラフォーレミュージアム原宿展示作品《SERIES: TOOLS/WORK》 )
2月11日(日)
13:00-14:00 Franchesca Casauay(WSK AXIS 2017フェスティバル・共同ディレクター)
17:00-18:00 Guillaume Marmin(参加アーティスト、表参道ヒルズスペースオー展示作品《TIMÉE》 )
2月12日(月・振休)
13:00-14:00 廣田ふみ(国際交流基金アジアセンター、MeCAプロデューサー)
17:00-18:00 Bani Haykal(参加アーティスト、表参道ヒルズスペースオー展示作品《眠らない者のネクロポリス》)
2月17日(土)
13:00-14:00 couch (参加アーティスト、ラフォーレミュージアム原宿展示作品《TRACING SITES》)
17:00-18:00 Anitha Silvia(Indonesian Netaudio Festival 2018プログラムマネージャー)
2月18日(日)
13:00-14:00 ゲスト:藤幡正樹、三輪眞弘
■「 新たな宇宙観をめぐって~マルチバース宇宙論と作品「datum」から~」
(トークシリーズ「“アート&テクノロジー”の射程~アジアにおける音楽文化からメディアアート、宇宙観まで~」)
2月17日(土)19:00-21:00
会場:Red Bull Studios Tokyo
ゲスト:平川紀道(アーティスト、ラフォーレミュージアム原宿展示作品《datum》)、野村泰紀(カリフォルニア大学バークレー校教授/Kavli IPMU主任研究者)、椿玲子(森美術館キュレーター)
音楽プログラム
メディアカルチャーにおける多様な表現を紹介することを目的とした音楽プログラムでは、インターネット以降の音楽文化の動向を探るプログラムと、デジタルテクノロジー による音響と映像表現を紹介する二つのプログラムを同時開催します。WWW会場では、電子音楽の変遷とオーディオビジュアル表現を紹介する「ALTERNATIVE Sound+Vision」を開催。電子音楽の基礎を築いたモートン・スボトニックによる名作が再演されるほか、インターネット世代にも深い影響を与えたアレック・エンパイアが登場。さらに、フランスの気鋭のアーティストJacques等、1960年代から活動を続ける先駆者から現在を切り拓くグループのオーディオ・ビジュアルパフォーマンスに出合うことができます。WWWX 会場では、10代よりネットレーベル・Maltine Recordsを主宰してきたtomad 氏をディレクターに迎えた「Bordering Practice」を開催。インターネットがもたらした音楽シーンの広がりと、画一化しつつある現在の状況を踏まえ、世界各地のコミュニティの再接続を試みます。インターネット空間を超えて東京-台湾-ジャカルタ-マニラ-カナダ-アメリカを結ぶステージは、インターネット時代のコミュニケー ションや協働、創作活動のあり方までを問い直し、次なるシーンを構想する実験の場となるでしょう。MeCA では電子音楽からインターネット時代における音楽シーンまで、デジタル技術の変化によって移ろう音楽文化の様相を一望に紹介します。
ALTERNATIV SOUND + VISION at WWW
映像と音響が交差する瞬間を、時代を超越するラインナップで紹介する一夜。まずは、創成期から現在に至るまで、電子音楽界に多大な影響を与え続けるMorton Subotnickによる不朽の名作「Silver Apples of the Moon」。本年で初回リリースから50 周年を迎えるこの名作を、Morton自身が、Atari Teenage RiotのAlec Empireと映像作家Lillevanとともに、スペシャルバージョンで披露します。また、そんなレジェンド達から大きな影響を受けながら、独自の表現方法と感覚で現在を切り拓く、Young Juvenile Youth(日本)、X0809(タイ)、Jacques(フランス)、Jean-Baptiste Cognet + Guillaume Marmin(フランス)といった次世代のアーティストも集結。世代と国・地域を超えて展開される、オーディオ・ビジュアル・パフォーマンスをご堪能ください。
出演者
Morton Subotnick[アメリカ]
Lillevan[ドイツ]
Alec Empire[ドイツ]
Jacques[フランス]
Young Juvenile Youth[日本]
Jean-Baptiste Cognet and Guillaume Marmin[フランス]
X0809[タイ]
日時
2月9日(金) OPEN 20:00 / START 21:00(WWW)、22:00(WWW X) / CLOSE 05:00
会場
WWW、WWW X(渋谷)
料金(全て税込)
前売 3,500円 別途1ドリンク代
当日 4,500円 別途1ドリンク代
※MeCA入場パスをお持ちの方は当日受付にて1ドリンク無料
※音楽プログラムは20歳未満のご入場はお断りいたします。
BORDERING PRACTICE at WWWX
2010 年以降、インターネットの普及に伴い音楽シーンは急速に変化しています。音楽の制作環境の刷新、YouTube、SoundCloud 等の音楽ストリーミング環 境の整備、そしてTwitter、Facebook、Instagram等のSNSを利用したボトムアップなシーン形成……。そこには、インターネットと世界各地の都市を覆って広がる新たな音楽シーンと、国や地域を超えた文化の相互影響が生まれています。
しかし、2018 年となる現在、その多様化に反して、画一化が進んでいることも事実です。グローバルなフェスティバルのメンバーは固定され、SoundCloud には同じようなサウンドの楽曲がアップロードされ続けています。また、インターネットは資本の流入と整備によってユートピアな空間ではなくなりつつあります。トップダウンとボトムアップの力がせめぎ合い、メインストリームとオルタナティブはミキサーのように複雑に混ざり合い、流動的に変化しているのです。このような状況は欧米圏と同じように日本を含むアジア圏においても急速に現われてきています。
Maltine Recordsを主宰するtomad 氏をディレクターとして迎えた本プログラムでは、そんな私たちが直面している状況を踏まえて、もう一度身の回りのコミュニティから行動をはじめ、新たな一歩を踏み出すための線を意図的に引こうとする試みです。タイ・インドネシア・フィリピンでの調査や現地 のレーベルとの共同イベントを開催する等、アジア圏にあるローカルなコミュニティへの視座を広げて きたtomad 氏。本イベントでは、その線を東京でつなぎ合わせ、多様な音楽シーンを紹介すること、さらには、レーベルやアーティストがお互いの差異や共通点を認識し、次なる交流のきっかけを生み出すことを目指します。
プログラムディレクター
tomad(Maltine Records主宰/日本)
ステージ演出・VJ
huez
出演者
tofubeats[日本]
KIMOKAL[インドネシア]
Meishi Smile[アメリカ]
Ryan Hemsworth[カナダ]
Meuko! Meuko![台湾]
PARKGOLF[日本]
similarobjects(The BuwanBuwan Collective)[フィリピン]
関連イベント
「The Real of Liquid Asia~今、アジアの音楽シーンはどこにあるのか~」
(トークシリーズ「“アート&テクノロジー”の射程~アジアにおける音楽文化からメディアアート、宇宙観まで~」)
2月11日(月)17:00-19:00
会場:Red Bull Studios Tokyo
ゲスト:tomad(オーガナイザー、DJ、Maltine Records主宰)× KimoKal(ミュージシャン)× similarobjects(サウンドアーティスト、DJ/Buwan Buwan Collective主宰)× Meuko! Meuko(音楽プロデューサー、歌手、DJ)
モデレーター:Jun Yokoyama(フォトグラファー、エディター)
公式サイト http://meca.tokyo/
MeCA|Media Culture in Asia: A Transnational Platform(通称:ミーカ)
会期:2018年2月9日(金)~ 2月18日(日)[10 日間]
会場:表参道ヒルズ スペース オー、ラフォーレミュージアム原宿、Red Bull Studios Tokyo、WWW、WWW X、ほか
主催:国際交流基金アジアセンター、一般社団法人TodaysArt JAPAN/AACTOKYO
特別協力:表参道ヒルズ、ラフォーレ原宿、デジタル・ショック/アンスティチュ・フランセ東京
協賛:エキサイト株式会社
協力:ゲーテ・インスティトゥート(東京ドイツ文化センター)
助成:アメリカ合衆国大使館