教育
CULTIVATING
CURIOSITIES

公募型ワークショップ「BioCamp: Gardens as ‘Biotechnik’」

2018年2月10日-17日[8日間]
会場:Red Bull Studios Tokyo、BioLab Tokyo/FabCafe MTRL
主催:国際交流基金アジアセンター  共催:一般社団法人TodaysArt JAPAN/AACTOKYO
  • Photo by Aya Suzuki

  • Day 1

  • Day2

    Photo by Aya Suzuki

  • Day 3

    講師: 山内 朋樹 / Lecturer&Instructor: Tomoki Yamauchi

    Photo by Aya Suzuki

  • Day 3

    Photo by Aya Suzuki

  • Day 4

    講師: グンタ・サイフリートゥ/ Instructor: Günter Seyfried

  • Day 5- 7

  • SymbioticAイオナ・ズール氏スペシャルト-ク

    Talk by Ionat Zurr (SymbioticA)

  • ジョー・デイヴィス氏 基調講演

    Keynote Lecture by Joe Davis

    Photo by Ryohei Tomita

  • Day8

    成果発表 /    Public Presentation

  • 成果展 / Exhibition

    会場:ラフォーレミュージアム原宿 / Venue: Laforet Museum Harajuku

    Photo by Ryohei Tomita

「バイオテクノロジーとアート」をテーマに、国内外から広く参加者を募る公募型ワークショップ 「BioCamp: Gardens as ‘Biotechnik’」を開催。

現在バイオテクノロジーは、社会に大きなインパクトを与える領域として注目され、その技術開発、応用技術の研究が急速に進められています。同時に、同分野を市民社会と生活のなかで思考・実践するDIYバイオの動向の広がりや、アートやデザインなどのクリエイティブ分野におけるバイオテクノロジーへ再解釈や批評が様々な形で試みられています。

 

本企画では、東京を拠点にバイオテクノロジーの可能性について実践・議論するプラットフォームとして活動するBioClubより、ファウンダーのひとりでありBCLメンバーとしても活躍するGeorg Tremmelとディレクターの石塚千晃、インドネシアのジョグジャカルタを拠点に活動するアーティスト兼エンジニア、Andreas Siagianの計3名をプログラムディレクターに迎え、特別プログラムを編成しました。バイオテクノロジーを、人間が生命を理解していくために必要な技術「Biotechnik(ビオテヒニク、生技術)」と捉え、第一線で活躍するバイオアーティストや研究者等の多彩なゲストと、アジアをはじめ世界各地から集う参加者とともに、幅広い交流・対話・出会いを促し、相互理解や問題意識を共有しながら、新しい生きるための技法としてバイオテクノロジーを有機的にデザインする方法を探求しました。

 

●「庭」

日本における「庭」が日本の自然と風土、美意識を内包するように、同様の意味を有する英語圏のgarden、またインドネシアのhalamanは、それぞれの社会・文化的背景のもとで異なる特性や機能をもつと考えられます。本ワークショップでは、様々な地域における「庭」を、社会や文化の相互理解を促すプラットフォームと捉えるとともに、「庭」を、人間が他の生命と出会い関係していくためのインタラクティブな環境として捉えました。空間、風景、環境、そしてそこに配置される生命体との有機的な関係性をデザインするフォームとして「庭」を捉えるとき、バイオテクノロジーによってどのような「庭」が可能となるのでしょうか――。参加者は、芸術学やバイオアートに関するレクチャーと、DIYラボの機器やバイオインキ、CRISPRキット、植物組織培養等の基本的なウェット作業の技術を習得し、有機的な機能を踏まえた「庭」のデザインを試みました。

企画・制作:BioClub、国際交流基金アジアセンター、一般社団法人TodaysArt JAPAN/AACTOKYO
特別協力:デジタル・ショック/アンスティチュ・フランセ東京
協力:オーストリア文化フォーラム・東京、 環境省自然環境局 新宿御苑管理事務所、
生命美学プラットフォームmetaPhorest(早稲田大学岩崎秀雄研究室)
助成:アーツカウンシル東京(公益財団法人東京都歴史文化財団)、アメリカ合衆国大使館

 

関連イベント

2月12日(月・振休)19:00-21:00
ドキュメンタリー映画上映「HEAVEN + EARTH + JOE DAVIS」
会場:Red Bull Studios Tokyo
2011年、85分、HD、監督/プロデューサー:Peter Sasowsky

 

2月15日(木)19:00-21:00
SymbioticA・イオナ・ズール氏スペシャルト-ク
「Care and Control – a living affair」
会場:Red Bull Studios Tokyo
ゲスト:イオナ・ズール
モデレーター:ゲオアグ・トレメル

 

2月16日(金)19:00-21:00
ジョー・デイヴィス氏 スペシャルト-ク
「PRE-TERRESTRIAL GARDENING AND THE LEGEND OF THE MAGI」
会場:Red Bull Studio Tokyo
ゲスト:ジョー・デイヴィス
モデレーター:ゲオアグ・トレメル

 

2月17日(土)13:00-16:00
成果発表
会場:Red Bull Studios Tokyo
出演者:“BioCamp: Gardens as ‘Biotechnik’”参加者
モデレーター:BioCampプログラムディレクター
コメンテーター:Ionat Zurr、Gunter Sayfred、Joe Davis、Thomas Landrane

Day2 Excursion

Filming Locations: Shinjuku Gyoen National Garden, Tokyo, Japan
Cinematography & Editing by Daizaburo Nagashima

Day 3 Garden Workshop

Filming Locations: RedBull Studios Tokyo, Tokyo, Japan
Cinematography & Editing by Daizaburo Nagashima

制作

BioClub(オープンバイオラボ、コミュニティプラットフォーム)[日本]

アートユニット「BCL」として活動するGeorg Tremmelと福原志保、ロフトワークを発起人として創設された、バイオテクノロジーの可能性について実践・議論するプラットフォーム。2016 年より始動し、生物学やバイオテクノロジーに触れる機会を提供。また、遺伝子組換え体を扱う際の安全基準=バイオセーフティレベルP1を満たす本格的な実験・研究が可能なバイオラボを併設。さまざまな領域からゲストを招いたイベントやDIYバイオワークショップ等の開催、バイオアーティストによる遺伝子組み換えバイオアート作品の展示等も行う。

http://www.bioclub.org

ディレクター
アンドレアス・シアギャン(アーティスト、エンジニア/Lifepatch)[インドネシア]

インドネシア・ジョグジャカルタを拠点に活動するアーティスト兼エンジニア。在学中にコンピュータ科学を独学で習得し、音響・映像制作のためのプログラミングやDIY電子機器の開発、音響彫刻、インスタレーション、楽器の制作なども手掛ける。2004年よりオルタナティブな教育やDIY・DIWOによるクリエイティブ活動を行うコミュニティを組織し、作品の発表やワークショップ、イベントを開催。「Lifepatch-アート、科学、テクノロジーの領域で活動する市民団体」の共同創設者。14年にはアート・プロジェクト「HackteriaLab」の共同ディレクターを務めた。
https://andreassiagian.wordpress.com/

photo by Sas Schilten
石塚千晃(アーティスト/Loftwork)[日本]

多摩美術大学、岐阜県立情報科学芸術大学院大学[IAMAS]修了。バイオテクノロジーの可能性について実践・議論するプラットフォーム「BioClub」のディレクターとして、バイオ分野の可能性におけるオープンな議論と実験の場を運営。またアーティストとして、生命と人間とのインタラクションやボーダーに着目した作品の制作・発表を続ける。主な展示に「human/nature -自然と人工のあいだ」(北九州市立美術館、2015年)、「EEC / ECO EXPANDED CITY」(WRO Art Center(ポーランド)、16年)、「IAMAS20 CALCULATED IMAGINATION」(ラフォーレミュジアム原宿、17年)。
http://chiakiishizuka.tumblr.com/

ゲオアグ・トレメル(アーティスト/BCL)[オーストリア/日本]

オーストリア生まれ、東京在住。生物学、情報学、メディアアートを学んだ後、2001年以降はアートと生物学が交差する場で活動し、作品を通じて議論を引き起こすような状況をつくりだす。また、アートとバイオテクノロジーを批判的に探求するアーティスティック・リサーチ・フレームワーク「BCL」を福原志保と設立。アートによる介入やソーシャルハッキング、基礎研究を通じて、生物と社会に存在するコードの関係や合同、差異について探る。東京大学医科学研究所DNA情報解析分野研究員、早稲田大学先端生命医科学研究施設内metaPhorest客員研究員。
http://bcl.io/

講師
イオナ・ズール(アーティスト、研究者/西オーストラリア大学SymbioticA)[オーストラリア]

イギリス生まれ、オーストラリア在住。1996年よりバイオロジカルアートのイニシアチブである「Tissue Culture and Art Project」をオロン・カッツと結成、この分野における第一人者であり、実践者、理論家でもある。変化する生命の知覚と、バイオテクノロジーを用いた生命の異なる勾配との進化関係に注目。現在は西オーストラリア大学デザイン学部で教鞭を執るほか、同大学内のアートリサーチセンター「SymbioticA」でアカデミックプログラムを運営。2015年からフィンランド・アールト大学美術・デザイン・建築学部客員教授も務める。

http://www.symbiotica.uwa.edu.au/

グンタ・サイフリートゥ(アーティスト/pavillon_35、ニューデザイン大学、ウィーン応用美術大学)[オーストリア]

ウィーン在住。ウィーン大学で医学と心理学を修了後、ウィーン応用美術大学デジタルアート学科で学び、ファインアートやデジタルアート、メディアアートと強いつながりを持つ。科学と美術教育を組み合わせ、インディペンデントアーティストとしてプロジェクトを開発し、国内外の展覧会や出版プロジェクトに参加。ザンクト・ペルテンにあるニューデザイン大学Manual& Material Culture学科、およびウィーン応用美術大学メディア理論学科で教鞭を執る。アーティストと科学者による芸術と分子生物学のプロジェクトの実現を支援する組織「Pavillon_35」の創設者のひとり。 http://pavillon35.polycinease.com/
http://polycinease.com/

Photo: Enzo Addi
ジョー・デイヴィス(アーティスト、哲学者)[アメリカ]

1980年代より分子生物学、生物情報学、宇宙芸術、彫刻などの領域で活動し、バイオテクノロジーを探求。88年に遺伝子組み換えによる世界初の芸術作品《Microvenus》を制作。《Bacterial Radio Project》がアルスエレクトロニカ2012でゴールデン・ニカ賞受賞。その他の代表作に《Mouse Ear》、《RuBisCo Stars》がある。マサチューセッツ工科大学(MIT)高等視覚研究所、同MIT生物学者Alexander Richのラボを経て、現在はハーバード大学医学大学院ジョージ・チャーチのラボの特別職「アーティスト・サイエンティスト」に就く。

Photo:2009 Peter Sasowsky (Producer_Director)
トーマ・ランドラン(バイオハッカー、実業家/Just One Giant Lab、PILI、La Paillasse)[フランス]

パリを拠点に活動。「オープンサイエンス」「責任あるイノベーション」「継続学習」を通じて、人間(性)の「同期」または重なりを促し、私たちに差し迫る重要な課題を解決しようとする「Just One Giant Lab(JOGL)」の共同設立者のひとり。また、機関に所属しない科学者等にリソースと機会を提供する世界最大のオープン・コミュニティ・ラボのひとつ「La Paillasse」や、石油化学染料に代わる、発酵を用いた自然染料を開発するバイオテック・スタート・アップ「PILI」の共同設立者兼ディレクターでもある。

http://www.pili.bio/

山内 朋樹(講師、庭師/京都教育大学)[日本]

専門は美学、庭園論。在学中に庭師のアルバイトをはじめ、研究のかたわら独立。フランスの庭師、ジル・クレマンを軸に現代ヨーロッパの庭や修景を形づくる思想を研究する一方で、広く庭や風景をとりまく実践に関心を持つ。京都を中心に関西圏で庭をつくるほか、庭に焦点をあてた作品制作やフィールドワークなどを行う。おもな仕事に《鹿と子の庭》(滋賀大津、2013-14年)や《八草の庭》(京都、12-16年)、芸術活動に《地衣類の庭》(第8回恵比寿映像祭、16年)、訳書にジル・クレマン『動いている庭』(みすず書房、15年)などがある。

http://researchmap.jp/yamauchitomoki/?lang=japanese

ゲストファシリテーター
小峰 博夫(アーユルヴェーダ医師/ハタイクリニック)[日本]

日本人男性初となるインド政府認定アーユルヴェーダ医。日本アーユルヴェーダ学会理事。1995年に渡米し環境科学を学んだ後、インド国立グジャラート・アーユルヴェーダ大学にてアーユルヴェーダ医師課程を卒業。インド・SNAアーユルヴェーダ病院、プラーナダ・アーユルヴェーダ病院などで研修を重ね、伝統医のもつ臨床アプローチを学ぶ。2008年より統合医療を行うハタイクリニックにて専属アーユルヴェーダ医として勤務。14年より、オープンで市民参加型のDo-It-With-Othersな医療の構築、バイオハッキングのシーンとの融合を目指す。BioClubのメンバーのひとり。

ヌル・アクバル・アロファトゥラ(研究者/Lifepatch)[インドネシア/日本]

農業バイオテクノロジー分野の研究者で、現在は東京農工大学大学院生物生産科学専攻に在籍。先端的な研究を行う傍ら、自分でもなぜ作ったかわからないような様々な装置を趣味のように作ったりもしている。最近は、茨城県稲敷郡阿見町に在住し、DIYで取り組む生物学と、汎用・低コストな実験装置の開発を行う。さらに、茨城大学で、温室管理のためのオープンプラットフォームのユビキタス環境制御システム(UECS-Pi)の導入に取り組みつつ、東京農工大学大学院でトマト苗の熱ショック誘導抵抗性の分子メカニズムを研究中。

廣末幸子 (バイオエンジニア、エデュケーター / Hackteria)[日本/スイス]

スイス在住。アーティスト、科学者、ハッカー達が、 Open Source Biological Art の分野で活動する国際ネットワークHackteriaのメンバー。カナダ・トロントで開催された「Subtle Technologies Festival」の共同議長(2005〜08)を務め、07年にはSymbioticAワークショップ「in situ: art | body | medicine」を企画・実施。スイス連邦工科大学ローザンヌ校 (EPFL)で生命科学部生命工学研究所リサーチャー、研究主幹を務める。EPFLと(Art)ScienceBLR(インド)、Lifepatch(インドネシア)とともにBIODESIGN for the REAL WORLDを設立し、水問題に焦点を当てた学際的共同研究を行うなど多彩に活動している。

http://biopoiesis.org/

Photo: Jen Morris
教育
CULTIVATING CURIOSITIES

公募型ワークショップ「BioCamp: Gardens as ‘Biotechnik’」

主催:国際交流基金アジアセンター  共催:一般社団法人TodaysArt JAPAN/AACTOKYO
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